おがえもん廃線研究所

南部縦貫鉄道
2004年 現地調査 Part6
野辺地駅構内

南部縦貫鉄道
 野辺地駅跡
 南部縦貫鉄道の始発駅だった野辺地駅は大きな変化がありました。2003年秋に線路の撤去が進む中、JRと結んでいた跨線橋が撤去されました。使われなくなった跨線橋をJRの線路上に放置するのは安全上問題ですから撤去は仕方がありませんがなんか寂しい気がしますね。しかし、駅舎とホームは現存していますがホームは着実に朽ち果てています。
レールバスが常に停車していたところは油が染みこみ、今でも草木が生えずに残されています。
線路が撤去されたのですが車止めだけが何故かぽつんと残されています。何故なのだろうか???


駅舎は残る


跨線橋が姿を消した


のへぢも残る


跨線橋が無くなって寂しいホーム


車止めが何故か残る


草が生えていない

終わりに
 平成9年の廃止から7年、廃止から2年が経過しました。私が調査した日は平成16年5月5日。ちょうど7年前のこの日に南部縦貫鉄道は運転を終了しました。最終日は野辺地駅も七戸駅も別れを惜しむ人々でごった返していました。廃止から休止に変更になったときはこれは復活出来るかもと思いましたがその夢も果たせず廃止になってしまいました。
 もし国鉄の経営が傾かず、新幹線七戸駅当初の計画通りに開通していれば状況は変わっていたかもしれませんね。
 考えてみれば南部縦貫鉄道は不運というか国鉄に振り回されていたように思えますね。始発駅(千曳駅)廃止に始まり、国鉄の貨物輸送の合理化で、主力の貨物輸送の廃止、そして最後は無償で借りていた線路の返還要求と・・・。結局、国鉄清算事業団から買い取りを迫られていた区間の金額は当初5000万円でしたが500万円で買い取ることで決着したそうです。これも復活の望みを残すために買い取ったそうですが今となっては無駄になってしまいましたね。

 レールバスなどの車輌は旧七戸駅構内に保存され駅構内のみ線路も残されています。有志のファンと南部縦貫株式会社で大切に保存されています。南部縦貫鉄道は営業中から鉄道ファンにとても好意的な会社で、いまでも車輌を保存してくれています。そんなことで2004年5月には休止&廃止後初めてお客様を乗せて駅構内を走るイベントを行いました。駅構内の約780mの区間を走行するイベントでしたが、3日間で延べ2200名を超える人がレールバスの揺れを体験しました。今後もこのようなイベントが開催出来るよう望みます。


レールバスの汗が染みこむ


トイレも残る


跨線橋が無くなったので正規の改札口に行くのに30分もかかるかも・・。
 

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