おがえもん廃線研究所

南部縦貫鉄道
2004年 現地調査 Part5
〜西千曳〜

西千曳跡
 西千曳駅はホーム、駅舎共に姿を消していました。
この駅は南部縦貫鉄道の開業当時は始発駅で、国鉄東北本線の千曳駅と言いました。東北本線が経路変更を行った際にこの区間は廃止され、国鉄との接続駅を失った南部縦貫鉄道が千曳〜野辺地間の線路を国鉄から借り受け、野辺地駅まで乗り入れました。
 南部縦貫鉄道が休止&廃止に一気に追い込まれたのはこの借り受けた区間の返還もしくは5000万円での買い取りを国鉄清算事業団から求められたからなのです。

その為、当時の国鉄のホームも残されています。長大編成の列車に対応する為に長いホームが今も残ります。対面ホームがあり貨物用にホームも残されています。開業当時使っていた南部縦貫鉄道のホームは残っていません。
昭和61年までは旧国鉄ホームを使っていました。利用者への利便向上のため、集落に近い位置にホームを移設しました。


信号てこの残骸が・・・。


左のトラクターの道が旧東北本線
右側が南部縦貫鉄道


線路が撤去された旧ホーム


長いホームが残る
旧ホーム付近はわき水が出ています。

 西千曳から野辺地間の線路は国鉄東北本線として敷設されたため路盤の状況は良好でした。他の区間が37kgレールを使用していたのですが国鉄から借り受けたこの区間は50kgレールが使用されていました。本線としてDD51等の蒸気機関車が走っていたのですから当然といえば当然ですね。

野辺地川に架かる橋梁も国鉄が敷設したものです。橋梁の下にも補強の鉄骨が入っています。このような橋梁をなんと呼ぶのかはわかりません。さすが国鉄仕様ですね。
他の橋梁が線路、枕木が撤去されているのに野辺地川橋梁の部分だけが残されています。高さがあるから撤去しなかったのかもしれません。(2004年5月現在)

野辺地川橋梁の先で東北本線と合流します。ここから先、野辺地駅までの区間は南部縦貫鉄道が建設した区間です。

線路も枕木も完全に撤去が完了しているところもあります。廃線跡を歩いていたら東北本線を八戸行きのスーパー白鳥が超満員で通過してゆきました。GW最終日なので当然か・・・。

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