おがえもん廃線研究所

国鉄(JR北海道)士幌線
現地調査 Part3
帯広〜十勝三股

萩ヶ岡駅

 萩ヶ岡駅はホームや駅舎などは残っていません。

 ホームのあったところと思われる付近の木にもたれかかる様に駅名板の枠と思われる物が残されていました。

清水沢駅?(ココは駅じゃなかった見たいです。調査中)

 清水平駅も駅跡を探すのに一苦労しました。古地図を片手に現在の地図と照らし合わせたどり着きました。駅周辺一帯は牧場となっていいます。

 駅があった場所の脇には踏切の残骸が捨てられていました。

 清水平を出ると山岳区間に入ります。

黒石平駅(下り列車専用)

 黒石平駅は国道の下にありました。現在も階段が残されています。ホームはありません。この駅は下り列車専用の駅で上り列車は500m進んだ電力所前(仮乗降場)に停車するという変則的な運転となりました。現在の列車の性能ならそんなことは無いでしょう。

第三音更川橋梁

 この先このようなアーチ橋が続きます。 32mの鉄筋コンクリートアーチ橋は北海道一の大きさを誇るそうです。

電力所前駅(上り列車専用)

 この駅は仮乗降所です。ダム作業員の住宅が近くにあり住民の誓願で設置されました。しかし勾配が25‰という急勾配のため上り列車のみ停車となり、下り列車は黒石平に止まりました。その為時刻表にも載っていない駅でした。実際は黒石平発上り列車の時刻が電力所前の時刻でした。

よく見ると階段が・・・。

 ホームこそ残ってはいませんが、階段も残っていました。熊笹が茂っており発見するのに苦労しました。階段を登りきると階段の柵に使っていたと思われる柵が草むらに捨てられていました。駅前は一面熊笹に覆われ足を踏み入れる事が出来ませんでした。

階段の手すりが捨ててあった。

階段あがった所の駅前広場?

旧線のアーチ橋

 このアーチ橋は第4音更川橋梁といいアーチ橋とガーター橋の組み合わせの橋梁でした。アーチ橋上には木がおおい茂り、廃線になってからの歳月の長さを物語っています。この区間は糠平ダム建設に伴い線路付け替えで廃線になった区間です。この先でダムにぶつかり路盤は湖底へと沈みました。糠平駅も湖底に沈み、糠平温泉に近い位置に移されました。

 アーチ橋にした理由はコンクリート製なら砂利や川砂を現地調達出来コストが抑えられ、周辺の景観にマッチするという理由で選ばれたそうです。

糠平ダム

ダム完成前の旧線
 糠平大橋の上から下を見下ろすとダム建設前の旧線あとを見ることが出来ます。現在はダム管理用の道路として使用しているようです。橋の真下にはダム建設時に士幌線の仮トンネルとして使用された物が残っています。

 

トンネルは橋の真下にあり見にくいです。木の覆い茂る時期は見えないかも知れません・・・。

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