おがえもん廃線研究所

調査時期 平成13年10月 

北海道・道東
国鉄根北線
Konpoku Line
廃止年月日 昭和45年12月1日
斜里〜越川 12.8km

根北線とは

 根北線とは、釧網本線の斜里駅(現在は知床斜里駅)から知床半島方面に伸びる全長12.8kmの路線でした。開業は昭和32年(1957)11月10日で斜里〜越川間が開業しました。 

 鉄道敷設法により、厚床から標津を経て斜里に至る鉄道として路線の計画がされており、斜里から標津線の根室標津駅まで延長する予定でした。しかし、着工が大幅に遅れ、昭和13年(1938)にずれ込み、昭和15年(1940)11月までに越川付近までの区間が完成しましたが、太平洋戦争の開戦に伴い、不要不急路線として開業と延伸工事は中止されました。

 その後地元からの建設促進運動により、昭和32年(1957)に建設が再開され既に完成していた越川までの区間にが同年11月10日に開通しました。しかし、越川から先の根室標津までの区間は着工することなく、昭和45年12月1日で廃止となり、約13年という短命の路線となりました。

廃止後の状況

 廃止から30年の年月が過ぎているのでそのほとんどの施設が無くなっているのが現状です。斜里駅付近にのみ遺構が残っているだけでその他の区間は何も残っていません。但し、越川駅から先の未成線区間の幾品川に架かる大きなアーチ橋だけがが残されています。根北線最大の遺構です。

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