おがえもん廃線研究所

函館本線上砂川支線
現地調査 Part2
鶉駅〜上砂川駅

 廃線跡は道路に沿うように残っています。バラストなどは一切無くなっています。

東鶉駅

 東鶉駅はここにありました。面影は一切ありません。駅脇にあった踏切跡には警報機の土台が残っていました。またその脇には国有鉄道の杭も発見できました。

 東鶉駅から先は荒れ地のまま放置されています。上砂川駅構内跡地に入るあたりから道路が整備され広い駅構内は面影を無くしつつあります。

上砂川駅

 上駅舎も残っていますが、当時の位置とは90度ずれています。ホームも有りますが廃止後に新しく作られたものです。位置的には車掌車が置かれているあたりが当時のホームがあった位置に近いです。駅舎内にはドラマ「昨日悲別で」の写真などが展示されています。

実際の駅名票の裏はかなしべつ

実際の位置とは90度ずれた形で展示されているスユニ50

車掌車の置いてある位置が実際の線路のあった位置付近

旧駅構内は区画整理で駐車場や道路に転用

 上砂川駅には三井砂川炭坑がありました。そこからの石炭輸送を担い上砂川の町の発展に寄与しました。石炭輸送主体の貨物輸送を担ってきたので、炭坑の閉山後は上砂川線自体の存在価値が問われましたが、函館本線の支線という扱いで廃止を免れてきました。上砂川支線の廃止は平成時代のローカル線の存続意義を問う起爆剤になったのではないでしょうか?

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