おがえもん廃線研究所

調査時期 平成13年10月 

北海道・道東
国鉄広尾線
Hiroo Line
廃止年月日 昭和62年2月2日
帯広〜広尾間 84.0km

広尾線とは

 広尾線とは根室本線の帯広から南下して帯広に至る84kmの路線でした。
 開通は昭和4年(1929)11月2日に帯広〜中札内間、昭和5年(1930)10月10日に中札内〜大樹間、昭和7年(1932)11月5日に大樹〜広尾が開通し全線開通しました。
 沿線の農産物輸送が主力でしたが、道路の整備とモーターリゼーションが進み、国鉄再建法の下赤字ローカル線に指定され昭和62年(1987)2月2日をもって廃止されました。
 「愛の国から幸福へ」のキャッチコピーで全国的に有名となり、愛国発幸福行きのきっぷは飛ぶように売れ、広尾線の収益改善に寄与ししましたが焼け石に水状態でした。
 広尾から先への延伸計画もあり、日高本線の様似と接続する、日勝線計画もありました。

廃止後の状況

 廃止から15年が経過し、帯広駅付近は高架化され一切面影が無くなっています。
 駅間はほとんどが畑などに転用されておりますが、駅関係の施設が他の廃線から比べると鉄道公園として整備されている所が多いのも広尾線の特徴です。橋梁もほとんどが撤去完了しています。
 特に愛国駅と幸福駅は廃止後15年経っても、観光名所として数多くの観光客が訪れ、駅前の売店では当時の切符(多分複製品)を販売しています。価格も廃止当時の価格です・・・。
 広尾駅は当時のままで残っていますが、廃止後に整備展示されていた車両が老朽化の為、撤去されてしまったことは非常に残念です。

 

愛国から幸福ゆきのきっぷ

 

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