おがえもん廃線研究所

別府鉄道 土山線
現地調査 Part1
土山駅〜(中野駅)

駅東側からホーム跡を見る
土山線 土山駅
 土山線は山陽本線の土山駅で接続していました。別府鉄道の貨物は土山駅で国鉄との受け渡しをしていました。現在も別府鉄道のホームやヤードがあった所は駅南側に残っていますが、山陽本線土山駅の橋上化工事のため変わろうとしています。
一部はバス停になっています。その傍らに別府鉄道のものと思われるPC枕木が残されていました。
 廃線跡は土山駅を出ると、遊歩道に整備されています。スタート地点には石碑があり、裏側にはこう記してあります。
 「この緑道は私鉄別府鉄道が61年の歴史をとじ1984年1月に廃止されたので跡地を播磨町が譲りうけ建設したものである」延長1.3kmで総工費4億2千万円もかかったそうです。

駅西側からホーム跡を見る

遊歩道のスタート地点

駅西側に残るPC枕木

石碑

カーブが鉄道跡らしい
 遊歩道はまっすぐ進んでいます。地元の方の生活道路に利用されているようで昼間でも結構な人通りがありました。
 別府鉄道の物と思われる遺構は一切見つかりませんでした。踏切跡に残されていた線路も既に無くなっていました。
 喜瀬川に架かっていた橋梁は新しい物に架けかえられ、当時の橋台等もすべて撤去されており当時の面影はありません。

歩道用に架け替えられた橋

橋を渡った先
車両展示
 喜瀬川を渡ってしばらく進むと、遊歩道脇に播磨町郷土資料館がありその一角に別府鉄道で活躍した機関車と客車が展示されています。
 入場は無料で機関車、客車共に車両の車内にも入る事ができます。

機関車運転台からの眺め
 郷土資料館の裏に展示されている車両は普段は鍵がかかっていて入ることが出来ませんが、係の方に言えば開けてくれます。
車両はDC302機関車とハフ5号客車です。 
 2両とも車内にも入ることができます。車両の保存状態も良く大切に保存されています。
 土山線は貨物主体の輸送で客車は貨物に併結した形で運転されていました。
 旅客輸送はあくまでもおまけだったのかもしれませんね。
 遊歩道は郷土資料館の所で終わっています。ここから先は車道として転用されています。
 この辺で播磨町と加古川市の市境があるからかもしれません。
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