せっかくの静態展示が・・・

丸山変電所脇に静態展示されたEF63&189系あさまフル編成

 1999年4月に碓氷峠廃止の記念として、旧横川駅構内横川運転所跡に碓氷鉄道文化村がオープンしました。それと同時に旧信越本線・横川〜軽井沢間の本線上に列車が静態保存されていたのはご存じでしょうか。
 場所は、横川駅から2キロほど軽井沢に進んだ旧丸山変電所跡付近です。展示車両はEF63型機関車重連と189系あさま9両のフル編成です。列車は今にも動きそうな状態で展示されていました。廃線跡にこのようなフル編成が静態展示されることはとても珍しいことでした。

この種の展示には盗難が付き物なのです。そんな心配をしていた矢先でした。
 なんと、展示してあるEF63-11号機の貫通扉が何者かによってガスバーナーで切られ持ち去られたのです。その他、銘板なども数多くの部品が盗難にあいました。ちょっと、常識的には考えられないことです。また、列車は無惨な姿をさらけだしています。非常に残念なことです。鉄道ファンのモラルが問われる事件でした。
 結局、犯人は捕まり、盗難に遭った部品は戻ってきました。犯人は常習犯らしく各地の鉄道展示物から部品を盗む盗難旅行を繰り返していたそうです。

 その後、丸山変電所付近に展示してあった車両は展示を中止となり、横川駅4番線に留置されたままになっています。EF63機関車は駐車場にかかる部分に置かれています。
 せっかく静態展示中止は非常に残念な結果となってしまいました。
 引き上げられた列車は日に日に朽ちていくようです。このままスクラップにならないことを祈ります。
今後の活用法を知りたいところです

 

無惨な状態のEF63-11号機

盗まれた貫通扉は戻ってきましたが再溶接したため痛々しい傷跡がのこっています。

 まったく犯人のバカ野郎!って感じです。

 こんな事するから鉄道ファン(マニア)が世間一般から後ろめたい目で見られるんだぞ!

 私自自身、ぽっぽやとして感じることは鉄道マニアは自分勝手な行動をする人が目立ち過ぎると思います。イベント会場での罵声やこのような盗難事件、自分勝手な行動による運転妨害など・・・。一部の人のおかげで鉄道ファン全体が被害を被っているとおもいます。鉄道マニアは人の集まる駅構内でこのような行動をするから余計に目立つのですよ。心当たりのある方は自分の行動を改めましょう。決して悪い趣味だとは思いません。私も鉄道ファンなので・・・。

横川運転所跡地に出来た碓氷鉄道文化村。

野外展示を中心とした施設です。本物のEF63を運転する講座もあります。

休日ともなればお子さん連れの家族が沢山来ます。

横川駅からの廃線跡はアプトの道として整備され旧線のめがね橋まで歩いて廃線探索する事ができます。
片道4.7kmの道のりです。

歩いてみてはいかがですか?

途中に峠の湯という温泉があります。肌がつるつるするいい湯ですので是非寄ってみてください。私は3回ほど行きました。露天風呂から廃線跡を眺められます。廃線家にはもってこいの温泉です!私のお気に入りの温泉の一つです。

TOP戻る