南部縦貫鉄道
野辺地駅舎解体される!

取材日2005年5月6日〜16日

 レールバスと遊ぼう2005イベントの翌日、2005年5月6日ついにその日は来ました。南部縦貫鉄道野辺地駅舎が解体されることになりました。

 跨線橋は一昨年秋に撤去されていましたが、駅舎は残されていました。

 野辺地川橋梁から野辺地駅までの間はJR東日本から借地であるため更地にして返却する必要があるため解体に至ったそうです。

 イベント終了後帰宅する予定でしたが野辺地駅の解体と聞いては帰るわけにも行かず居残りしました。元々休みを余分に取っておいて良かった!

 駅舎は休止後に封印されているので、タブレット通票器などの備品が残されているのではないかと思っていました。

 南部縦貫(株)の許可を得て解体に立ち会うことになりました。

 イベントの翌日5月6日午前8時、野辺地駅の解体作業は始まりました。約8年ぶりに駅舎は開かれました。

 駅舎内は思ったほど汚れておりませんでした。備品や資料の多くは整理されていたのですが、いくつか発見しました。やはりタブレット通票器は残されており、その他に、改札資料や改札挟、歴代駅長札、時刻表など貴重な備品を救出しました。

 駅事務室内には日めくりカレンダーが残されており、平成9年5月15日でストップしてしました。たぶんこの日が残務整理等を終え野辺地駅としての機能停止した日なのでしょう。このカレンダーを見つけたときは何ともいえない気持ちになりました。
 これらの回収した備品は大切に保存しておりますので次回のイベント時に皆さんに公開したいと思います。
 備品の救出作業を早々に終えたあと本格的な解体作業が始まりました。窓枠や壁を手作業で行い、骨組みだけになったところで初日の作業は終了しました。
 翌7日は朝から重機を使って解体され午後にはすべて解体されてしまいました。
 駅舎は解体されましたがプラットホームは残されています。でも半分崩れていますが・・・。
 その後、5月16日に野辺地に行ってみました。駅舎があったところは基礎のコンクリートがきれいに撤去され整地され、プラットホームは姿を消していました。

 ここに駅があったことが分からない状況になってしまいました。

 非常に残念なことですが使わなくなった不要の建物を放置する方が危ないのでしかたがありませんね。東北本線からの車窓の楽しみがまた一つ消えてしまいました。

 2005年7月現在、七戸駅以外で残されている駅は天間林駅のみとなりました。天間林駅も敷地は七戸町役場に売却されていますので先は長くないと思われます。

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