おがえもん廃線研究所

ドリーム交通モノレール大船線
現地調査 Part4
下雀信号所〜大船

横筋が入ってない!

 橋脚のコンクリートの一部が剥がれ落ちている所を見つけました。よく見るコンクリートの中に縦の鉄筋が入っているのは当然なのですが横の鉄筋が入っていないのです。現在造られる橋脚は一定の間隔で横筋を入れなければならないのですが、当時は良かったのですかね?

コンクリートが剥がれている橋脚

横の鉄筋が入っていない

 山と谷を抜けながら大船駅を目指します。

 木々が大きくなり線路はその中に埋もれてしまっています。

ジャングル?

集電レールが落下しかかっている

 まもなく大船駅なのですがこんな山の中を走っていました。線路は落ち葉で埋め尽くされており、苔も生えてしまっています。このあたりは集電用のレールが残されているのですが、支えの部分の腐敗がひどく地面に落ちているところもあります。

集電レールが落下している

 山の中を抜けるといきなり開けます。まもなく大船駅です。山の中腹からのびているモノレールの線路は東海道線の車窓からも確認できます。

 大船駅の手前にある線路の真下に駐車場があります。そこの管理者がドリーム開発(株)なのです。ドリーム交通の関連会社かドリーム交通が社名変更したのかもしれませんね。

大船駅

 JR大船駅の北側に大船駅がありました。当時の国鉄大船駅改札口からは徒歩5分位離れた所に駅はありました。ちょっと離れていたので乗り換えには不便ですね。JRを挟んで反対側には湘南モノレールもありますがこちらは今でも現役で走っています。

 大船駅は平成2年頃までは駅舎とホームが残っていました。私もそのころの大船駅を見たことがあります。JRのホームからもモノレールの大船駅が見えて「モノレールに乗って横浜ドリームランドへ」という看板がありました。現在、駅舎は取り壊されて線路だけ空中に残されています。跡地は駐車場として使用され、時間貸しと月極の駐車場になっています。

橋脚には番号の書いたプレートがあります。ドリームランド駅から順番にふっているらしく、大船駅にある橋脚にも番号が振られています。最後の橋脚のは無くなっていましたが、一本前には256とあったので全部で257本橋脚があったものと思われます。

終わりに

 平成15年度には施設の撤去をはじめるそうです。探索に行かれる方はお早めに行った方がいいですよ。撤去が始まれば探索が難しくなりますから。


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